組木屋作品紹介 2D組木
十二支のジャングル
デザイナー:上田 クラフター:上田
【今までに制作した樹種】セン(栓)、スギ(杉)、イチョウ(銀杏)、ヤクスギ(屋久杉)、
3色セット(トチ・ケヤキ・ウォルナット)
・十二支のジャングルとは
【目次】
十二支の動物たちを、順番に、輪っか状に組み合わせた2Dの組み木です。立てて飾ることもできます。
作品名は、初めは「十二支の環」にしようと思っていたのですが、息子たちに試作品を見せたら「十二支のジャングル」と呼び出したので、それを採用しました。
なんで「十二支のジャングル」なのか?
彼らにその理由を聞いても、さっぱり分からなかったのですが、後にその謎は解けました。
意外なことに鍵となったのは、”川平慈英さんの巻き舌※”でした。
周りの枠の形が2種類あって、各干支ごとにばらばらにできるものを「パズル枠」、シンプルに12角形にしたものを「簡易枠」と呼んでいます。パズル枠の方が、制作の手間も難易度も、格段に大きくて高くなっております。
※NHKのEテレで「コレナンデ商会」という番組があり、(私が好きなピアニストの塩谷哲さんが音楽の監修をされています。)その中で「十二支のタンゴ」という歌があったのですが、
川平慈英さんのすばらしい巻き舌により、息子たちには”タンゴ”が”ジャングル”に聞えたようです。
・正しい遊び方
子供には、特に先入観をあたえずに、自由に遊んでもらうのが一番良いのではないか、と思います。
長男(当時5歳)は、素直に組み木パズルとして遊んでくれました。
(大人には簡単なパズルですが、十二支の順番を覚えていないと、そこそこ難しいかもしれません。)
次男(当時3歳)にとっては、チーム分けをして戦うのが”正しい遊び方”だったようです。
・その他の使用方法
①あまり積み木として遊ぶのには向かないのでは、と思いつつも、ついつい積みたくなってしまいます。
(私の場合は、ですが。「サル」の無駄に躍動感のあるポーズが気に入っています。)
「猫の組み積み木」以上に割れやすそうな部分もあるので、高く積んで派手に崩れたらヤバイかも、と思い、
とりあえずこの程度で。
②十二支の置物(飾り)として。
毎年の干支、気に入った置物を見つけるとついつい買ってしまう方、いらっしゃるでのではないでしょうか?
でも年が変わると、置き場に困ってしまう…(置物なのに)。バラバラに買っているから統一感ないし、
しまっておこうにも段々増えていくし、かといって捨てるのも忍びないし、みたいな。
そんなあなたに朗報です。組木屋デザインの「十二支のジャングル」これであなたの悩みをズバッと解消。
なんと、一度置き場所を決めてしまったら、年が変わってもノープロブレム。たった30度(360度の1/12です。)回すだけで万事オーケー。今年の干支が主役に早変わり。みたいな。
その年の干支を主役にした飾り方を、毎年工夫して置いていただいても楽しいかもしれません。
③学習教材として。
これで遊ばせながら、干支に関するウンチクを説く、という使い方も。
「十二支はもともと植物の一生を表した漢字(※1)で、神様が動物たちに競争させた物語は後付け」とか、
「桃太郎伝説にも関係がある(※2)」とか、
「なんで蛇が”み”なのか(※3)」とか。
※1:実はこれも後付けで、木星の観測で方位を表したってのがもっと古い、とか。諸説あるようです。
※2:「鬼門」の反対側のサル・トリ・イヌがお供になったとか。←後付けだとしたらかなり”上手い!”。
※3:組木屋の蛇は裏返すと”み”みたいに見えませんか?(見えないかもしれません。)