組木屋作品紹介 木の小物

猫の箸置き(4匹)

デザイナー:上田 クラフター:上田

​【今までに制作した樹種】シマコクタン(縞黒檀)、アクリル樹脂、クリ(栗)、ゼブラウッド、

ホンシタン(本紫檀)、ホンコクタン(本黒檀)、カリン(花梨)、ウォルナット、など

上田が組木屋を開業しようとか考えるよりも、ずっと以前に誕生した作品。

「箸置き」として、猫の背中に箸を置きやすい形で、さらに4匹を上手く組み合わせて仕舞える、というところを狙ってデザインしました。

この「猫の箸置き」が発展して「猫の組み積み木」が生まれました。いろいろ改良して、現在はバージョン3.1という形です。

​(ショップで販売するものは、3.1以降の形のものです。)

​厚さ15mm程度の材から制作しているものが多いです。

 
​・猫の箸置きとは

 

【目次】

「箸置き」なので、遊ぶものではありません。

 
​・「猫の箸置き」の遊び方
 
 

「猫の組み積み木」と同じ形なので、「ひょっとしたら出来るんじゃないかな?」と思い、4セット16匹を使って、「猫の観覧車」を積めるか試してみました。ちょっと試してみただけです。

和食のちょっとよいお店なんかで、料理が出てくるまで待っている間、子供たちは箸置きとかで遊んでしまいますよね。で、「お行儀、悪いですよ」とかって、注意されるんですよね。私が、そんな子供でした。

 
​・猫の箸置き、誕生秘話
 

奥様「箸置きが欲しいんだけど。」

上田「あちこちで売ってるで。」

奥様「気に入るのがないんだけど。」

上田「...んじゃ、つくろか?」

というのが、誕生のきっかけ。

 
​・猫の箸置き、第1号
 

初めは、4匹セットでしか考えていなかったので、正方形にわりときれいに収まる形。(バージョン1.0)

頭の中と手描きデッサンとで、うにゃうにゃと考えた後、(仕事ではCADも使っていたのですが、自宅のPCに入れていなかったので)パワポで描いて、(糸鋸盤を持っていなかったので)手鋸で制作しました。(めっちゃめちゃ時間がかかりました。)今のデザインと比べると、手作り感満載、という感じです。

 

切断した後、ニスで色を塗ろうと思って、4匹中2匹の片側を濃い色に塗ったところで、奥様にお伺いをたてたところ、

上田「黒猫と白猫、どっちが好き?」

奥様「三毛猫が好きなんだけど。」

上田「...あぁ、そう。」

ということで、裏側は木目に沿って塗り分けしてみました(二毛猫になりました)。

 
糸鋸盤を手に入れるまで
 

「猫の箸置き」を手鋸で作成して、大変な苦労をしたので、電動糸鋸盤が欲しくなってしまいましたが、すぐに購入設置の許可を頂けるまでには至らず、そのまま5年ほどが経過しました。そのころ、私の(会社員としての)仕事がかなり忙しく、自分では自覚していなかったのですが「死んだような目」になっていたようで、見るに見かねた奥様から「好きなことしたら」と、有難いお言葉をいただき、糸鋸盤の購入に至りました。

 
​・猫の箸置き、第2号
 

今になって考えると、大変無謀なことに、糸鋸盤を手に入れて一番最初に、「黒檀(たぶん縞黒檀)」で「猫の箸置き」を制作。材種による加工難度の違いなども全く知らず、糸鋸盤を「魔法の電動工具」みたいに美化して(勘違いして)しまっていたのでしょう。「なんちゅう難しいんや!」

 
​・猫の箸置き、第3号
 

さらに無謀なことに、Nobuさんのアイデアで「猫の箸置き」をテーパー付きパズルに。糸鋸盤初心者が、加工難度の高い黒檀をさらに斜め切りする、という暴挙に。「難しすぎるやろ!」

 
​・猫の箸置き、第4号

 

写真では分かりにくいかもしれませんが、外れそうで意外と外れない、そんなパズルになっております。

また、一度外すと、元に組み直す方が難しかったりします。

 

さらに、さらに無謀にも、アクリル樹脂

 

アクリル樹脂は、糸鋸盤で加工するものではない、ということを思い知りました。そうなると今度は、レーザーカッターが欲しくなってしまいます。(20mmぐらいのアクリル板を、綺麗に切断できるような機械は、完全に業務用で超高価。)将来宝くじを当てて、自由に設計した広い工房を手に入れることができるとしたら、組木屋にも導入したいと思います。(今まで宝くじを買ったことがありませんが。)

 
​・「猫の箸置き」の仕上げとメンテナンス
 

(1号から4号の猫たちは非売品ですが、)ショップで販売するものは「猫の組み積み木」と同じように、角は面取り(糸面程度)をして、全体的に軽くヤスリかけをしています。

最終仕上げとして、オイル塗装で仕上げをしています。

(組木屋では今のところ、オスモカラーエキストラクリアー(つや消し)というオイルを使用しています。「自然の植物油と植物ワックスからできた人体、動植物に安全な塗料」らしいです。)

オイル塗装は、木の本来の質感を殺さないので、木(銘木)が好きな人にとっては、大変魅力的な塗装なのですが、実は水に弱いです。水に濡れた部分のオイルが流れ、色ムラが生じることがあります。ので、「箸置き」という用途ではありますが、水洗いはお勧めできません。汚れた場合は、乾いた布(もしくは、ちょっとだけ湿らせたぐらい)で拭いていただくのが良いかと思います。それでは落ちないくらいガッツリ汚れてしまった場合、・・・やっぱり洗うしかないでしょうか。水洗いをしたら、陰干しで十分に乾かしてから、またオイル(専用のものがなかったら、クルミ油やオリーブオイルなどでも構わないと思います。)を塗っていただいたら、大体元通りになるのではないかと思います。たぶん。

 
​・「猫の箸置き」を自作される方へ
 

組木屋ショップでは、糸鋸加工用の図面データをダウンロード販売しております。

糸鋸の達人の方には余計なお世話ですが、初心者の方には、まずは加工難度の低い(切りやすい)材種で制作されることを、ほのかにお勧めします。

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