黒檀・エボニーってなんだ?
銘木図鑑の第8回。今回は特定の樹種ではなく、「黒檀(コクタン)」「エボニー」と呼ばれる仲間たちについての説明を試みます。 「黒檀とは三大唐木の一つ。その呼び名は、実は曖昧で複雑。」 むかーしむかし、私がまだ学生だった頃、とある雑貨屋さんで「黒檀」という真っ黒な材が売られていたのに出会いました。その木とは思えないような質感に一目惚れし、何に使うか全くあてもないのに購入してしまったのが、今思えば銘木好きになるきっかけだったと思います。 私自身、そのころは「黒檀という真っ黒な木があって、それを英語でエボニーという」ぐらいに思っていました。 それから長い月日がたち、いろいろな材で木工をしだしてから、黒檀にもいろいろなものがある、ということを知ります。ちょっとネットで調べてみた感じ、「黒檀とは三大唐木の一つで、高級な家具やら弦楽器やらに使われる。中でも青黒檀・本黒檀・真黒が最高級。英名:エボニー」等とあり、それでなんとなくわかった気になっていたのですが。 組木屋として作ったものを販売しようと考えだしてから、さらに細かいことまで調べようとすると、「うん?ん~