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- 組木屋 上田
ヤクスギ(屋久杉)
銘木図鑑の第4回。樹齢千年以上という「ヤクスギ(屋久杉)」を紹介します。
「悠久の時を感じる、日本最大の木」

【別名】屋久島の山地に育ったスギで樹齢1000年以上のものを「ヤクスギ」、それ以下のものを「コスギ(小杉)」と呼ぶ。
【科目】スギ科 スギ属 針葉樹
【組木屋作品】猫の組み積み木、十二支のジャングル

【評価】屋久杉は、国の保護で、1980年代には伐採が禁止されたそうです。現在流通している材は、禁止以前に切り倒されて放置されていたもの(江戸時代くらいからあるらしい)や、台風などで倒れていたものなどの、土埋木(どまいぼく)と呼ばれる材。その土埋木も、大規模な採取は終了したそうなので、これからさらに流通量は減って希少価値が高まっていく材だと思われます。
組木屋の評価法では、軟らかくて加工しやすい材だと点数としては低くなってしまいますが、すばらしい銘木だと思います。
今ある材を、大切に使わせていただかなくては、ですね。
【色・匂・味】色は普通の茶色。木目の幅が非常に狭いので、板目の材でも、かなり細かな模様となる。広葉樹ではこれぐらい細かいものも結構あるのだが、針葉樹では珍しいのではないかと思う。ときどきヤニ壺(樹脂が溜まって色が濃くなっている部分。節のようにも見えるが、木目が歪んでいないことで判別できる。)がある。
普通の杉の匂いプラス、ミルクのような甘い匂い。加工時でなくてもよく香る。
特に味はしない。

※木口側にみえる黒い●がヤニ壺。節ではない。針葉樹としてはかなり細かい木目。
【加工性】木目が非常に細かく、緻密なのでムラをあまり感じず、加工しやすい。普通の杉よりは少し硬く感じる。(とはいっても、「メビウスの指輪」を作るのはさすがに強度的にどうかな、とためらわれる。)2D組木作品に良。
糸鋸刃の進みはゆっくりだが、特に焦げやすいということもなく、変にブレるということもなく、素直に切りやすい。ただしヤスリでの研磨が困難なので、できる限り切断時に綺麗に加工する必要がある。(できることなら、すべて倣い目で切断したいところだが、デザイン的にそれは不可能。共有線を切断するとき、一方にとっての倣い目は、必然的にもう一方にとっては逆目となるので。)とにかく、ゆっくり丁寧に切るしかない。
【仕上】油分が多く、ヤスリが効きにくい。紙ヤスリはすぐに目が詰まってほとんど役立たず。100円ショップで入手したメッシュヤスリが意外と活躍した。細目の番手まで磨くと、とてもよい感じ。ただし、年輪の間隔が非常に狭いので、一枚板から作る組木の場合、板目の面は、少し余分に削るだけで木目が大きくずれる。(猫の組み積み木とかで、木目を合わせるパズルとして成立しなくなってしまう。)できるだけ組んだ状態で均等に研磨するようにした。
切断面(小口、小端)をヤスリで綺麗にしようとすると、とても手間がかかる。
塗装では、オイルを意外なくらい吸い込まない。(もともと油分がおおいからか?)拭き取り必須。

【その他】屋久島の山地は岩石質で土に栄養が少ないため、ゆっくりと成長し木目が密になるらしい。
組木屋で入手した材の年輪を数えてみたら、およそ20mmに44本。1年に0.5mmに満たないほどのゆっくりした成長ということになる。
0.5mm×1000年=半径500mm→直径で1000mm。
確かに、木口側の年輪を見てもほとんどまっすぐなので、木の太さは1m以上の大木だったのだろうなと想像できる。
これからどんどん入手困難になる材だと思いますが、また出会えたらぜひ加工させていただきたい。その時は、どうぞよろしくお願いいたします。
悠久の時を想い、自然に感謝。
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